ビハーラ活動者養成のための研修会は、1997(平成9)年及び1998(平成10)年の2カ年度、蓮如上人500回遠忌法要を契機として、過去10カ年を点検総括することを目的に休止いたしました。その間、ビハーラ実践活動研究会専門委員会を中心に「研修カリキュラム」の見直し作業を行う一方、今日までのビハーラ活動の歩みを振り返り、今後歩むべき課題を明らかにする総括作業を行っていただきました。本『ビハーラ活動10カ年総括書』は、専門委員会の総括案をもとに、ビハーラ問題協議会において検討を加え、2月18日に総局に答申書として提出されたものです。
第254回定期集会(1999年2月23日開会)の総長執務方針演説では、明年度のビハーラ活動について、
『ビハーラ活動10カ年総括書』に基づき、今後の課題と展望を尊重しつつ、平成11年度はビハーラ実践活動研究第11期生の養成研修を再開し、各教区におけるビハーラ活動の活性化に向け努力いたしたいと存じます。
との述べられています。
今後はこの「総括書」の課題で示された一つひとつを着実に推し進め、特に各教区ビハーラ活動のネットワーク化を図りながら、ビハーラ活動が全教団的に定着するように推進していきたいと存じます。
最後に本「総括書」のご執筆とおまとめをいただきました専門委員の皆さまをはじめ、それをもとに熱意あふれるご検討をいただいきましたビハーラ問題協議会の委員の皆さまに心より御礼申しあげます。
1999(平成11)年3月31日
浄土真宗本願寺派社会部長 滝口隆誠
『ビハーラ10カ年 総括書』
1999(平成11)3月31日発行
発 行 者 浄土真宗本願寺派社会部